2023年7月19日
「多賀町立博物館訪問」



「あけぼのパーク多賀」
--多賀町立図書館や文化財センターと併設された「多賀町立博物館」を訪問
非常に立派な外観にびっくり



1993年2月 多賀町四手で工業団地の造成作業中に、
ゾウの寛骨(おしりの骨)と歯の一部の化石が見つかり、
同年3月全身の骨が産出される。

同年4月化石クリーニング作業開始。
1997年全身骨格が完成。
1999年博物館開館。

(全身骨格レプリカを見学中)

スケールの大きな「アケボノゾウ」の全身骨格。
骨格の下に小さな生体復元模型。

建物の外には、発掘した全身骨格のレプリカが飾られています。

2022年3月15日 アケボノゾウの化石多賀標本が国の天然記念物に指定される。


左右のキバ
奥の写真は、下顎(あご)の骨です。


アケボノゾウの祖先は約450万年前に大陸からやって来ました。
 その後、350~250万年頃には、大陸から切り離され、
島の環境、森の暮らしに適応したゾウになっていきました。


 アケボノゾウは日本の固有種とされています。
ゾウは、5000万年前に、アフリカで出現しましたが、
世界各地に広がり150種以上が出現しましたが、
現在は3種類しかいません。


 アケボノゾウは400万年前の古い琵琶湖の地層から見つかった
ミエゾウが祖先と考えられています。
アケボノゾウは肩までの高さが2m程で小型の方です。
写真のパネルの真ん中のオレンジがアケボノゾウです。

現在は、左の2種類(アフリカゾウ、アジアゾウ)の他に、
マルミミゾウを含め3種類のみです。


発掘時の様子が、写真で展示されています。


ゾウの進化の解説です。



多賀町に生息する野生の生き物

化石の成り立ちの解説が、展示されています。


世界の化石も色々展示されています。


子供たちの理科、地学の勉強だけでなく、大人にもわくわくできる博物館です。

全館くまなく、学芸員の館長さん
(中央で両手を挙げて説明頂いている方)に案内頂きました。
ものすごくわかりやすく、また、非常に詳細に説明頂き、
今まで当たり前と思っていた常識を、考え直す機会になりました。

 一度は時間をかけて訪れてみたい場所です。
 
近くに、県内屈指の望遠鏡が設置してあるアストロパーク天究館t
(土曜のみ開館)という天文台が有ります。
ここで発見された小惑星が「アケボノゾウ」と命名されました。

多賀はなかなか魅力ある場所です。

多賀大社に参拝し、名物の糸切餅を土産に一度訪れてみてください。